私の本業はネット広告業です。脱サラしてフリーランスとして仕事をしていますが、経済的に余裕も出てきて『毎年、子供が休みのときには旅行を楽しみたい』と思っています。
サラリーマン時代は本当にお金のない生活をしていたので『旅行は好きじゃない』とうそぶいていましたが、やっぱり家族が楽しんでいる顔を見るのは嬉しいですし、また連れていけるようにがんばろうという気になります。
旅行は生涯忘れられない思い出になります。最高の思い出になるように、私も沖縄に行く前に気を付けた点をまとめてみました。これから沖縄に行く人の参考になれば嬉しいです。
沖縄で気になるのは天気
沖縄に観光客が押し寄せるのは7月~8月。この時期がトップシーズンと言われ、夏季休暇の時期と重なります。時期を少しズラすことで旅費を抑えることができるもできるので、あなたのプランや予算に応じて作戦を立てるのも面白いと思います。
ちなみに、沖縄では10月頃まで海水浴を楽しむこともできます。
現地の方が言うには『10月に海水浴をしているのは観光客くらい』という話ですが、沖縄は亜熱帯地域に位置していて本州とは比べものにならないくらい暖かいので、10月の海水浴も楽しめるということです。反対に10月以降の海水浴はおすすめしないそうです。(一応入れるらしい)
そして、気になるのが台風です。全ての台風が沖縄を通過しているんじゃないか?と思うくらい直撃率が高いイメージがありませんか?実際に現地の人も台風の対応には慣れていて、本州で言うところの雨が降る感覚(言い過ぎ)かもしれません。
台風で観光が楽しめなくなるのは避けたいですし、最悪飛行機が飛ばないのは悲しいです。天気は神のみぞ知るなので、祈るしかないのですが、旅行の計画は事前に立てておく必要がありますし、思い切って計画を実行するしかありません。
気象台の統計から台風の傾向をチェック!
沖縄は1年を通じて、天気は梅雨明けの6月から10月頃まで晴れの日が多く、冬には曇りや雨の日が多くなります。台風は1年間で7個程度接近しています。
この7個の台風を避けられれば良いということです!
台風の月別接近数平均値(統計期間1981年~2010年)
【引用:気象庁・沖縄気象台】
こちらのグラフは気象庁が発表している台風の接近数の平均を割り出したものです。トップシーズンで多くて2つ。運が悪くない限り行けそうな気がします。思ったほど台風は多くありません。安心できるデータではないでしょうか?
近年、異常気象による台風の増加が叫ばれています。2018年は心なしか台風が多かった年に思えます。とは言え、気候は人間の力の及ばないところ、思い切って予約を取ってしまう以外に解決策は見つかりません。
また、沖縄ではスコールのような突然の大雨が強い印象があります。移動はレンタカーか旅行期間中に契約したタクシーになると思いますが、折りたたみの雨具が1つあると安心かもしれません。(現地で傘を購入するでももちろん可)
移動・飛行機のこと
私は自宅が東京なので、沖縄まで片道3時間くらいかかります。時間はいいんですが、気になるのは飛行機代ではないでしょうか?私は移動時間を優雅に楽しもうという気はなく、できるだけ安い方が良いと考えました。
ちなみに国内の大手航空会社の平均的な東京-沖縄間の費用は3万8千円くらい。LCCを利用すれば1万円~1万5千円くらいです。LCCでも深夜に到着する便や、朝5時に出るような便なら6千円くらいで行けますが、さすがに沖縄に夜到着するのは悲しいので、人気の時間帯を選択すると1万円を超えるくらいかかります。
若い方は自分の費用だけ出すならあまり気にならないかもしれませんが、私は4人家族なので旅費だけで結構かかってきます。我慢する部分は抑えないと驚くほどの費用になってしまいます。
今回の旅行では、パックは利用しないで、自分たちで行きたい場所をピックアップしました。レンタカーを借りて、ホテルは格安予約サイトで取るという方法を選択しました。ちなみに飛行機はLCC(Low Cost Carrier)格安航空会社、バニラエアを利用しました。飛行機は中型で小さめなので飛び上がるときと着陸のときに大きく揺れるのでドキドキしました。
ちなみに、宿泊したホテルで良かったのが、ラグナガーデンホテルでした。沖縄の中部に位置しているホテルですが、歩いて観光できる場所や海水浴場まで徒歩5分くらいで行けます。
ちなみにバニラエアは国内企業です。どうでもいい話ですが、一般的なアイスはバニラですよね。バニラって名前がつくものは、一般的なとか、最低限のという理由でつけられることが多いです。
LCCはドリンクサービスがありませんが、キャップの空いていないペットボトルなら機内持ち込みOKです。反対にキャップが空いているものはアウト。理由はテロリストが引火性のある液体を持ち込まれた場合を想定しているようです。新品のペットボトル、お茶などをもちこむことをおすすめします。
LCCの罠・手荷物制限
旅行慣れしている人は問題ないと思いますが、LCCは無料で持ち込める荷物の量が決まっています。答えから言うと小さめの旅行バッグ1つと言ったところでしょうか。うちは家族で旅行するので、どうしても一般的な荷物量になります。
それでも、多いという感じではなく、大きめのバッグを2つ持ち込んだんですが別料金がかかりました。荷物の重さに応じて別途5千円かかりました。
そう来たか!と思いました。
出発カウンターで荷物の大きさや重さがオーバーしていると、カウンター手数料が2千円かかりました。ネットに詳しい人は、LCC会社の公式HPから事前に荷物申請をしておくことも可能です。支払いはクレジットカード払いになりますが、少し安くなるのでおすすめです。
沖縄はレンタカーが主流
沖縄に到着するとレンタカーの多さに驚くはずです。私も沖縄に行って知ったんですがレンタカーって『わ』だけじゃないんです。数が足りなくなったのか『れ』もレンタカーです。
一般的なレンタカーは『わ』ですが、うちの娘に言わせると、レンタカーだから『れ』の方がわかりやすいそうです。子供は無駄な知識がないのでスムーズに新しい知識を吸収するんだなぁと感じました。どうも大人は『れ』に少し違和感を感じていまいます。
うちの沖縄旅行は3泊4日でしたが、レンタカー費用は1万円しなかったくらいだったと思います。ネットで調べると格安レンタカーの広告がたくさんあるので事前に予約しておいた方が良いと思います。
ちなみに、沖縄って台湾人の観光客が多いんです。上記の写真にもありますが、『外国人の方が運転しています』というシールがあったら近寄らずに見守ってあげましょう。
せっかく日本に観光に来て、日本にお金を落としてくれる外国の方です。日本人のマナーの良いところを感じてもらって、ほっこり帰国して欲しくありませんか?
ただ、問題なのは台湾は右側通行なので、日本の道路は運転しにくいみたいなんです。日本は世界でも少数的左側通行国です。
車を運転しはじめて30分でぶつけられた(*´Д`)
レンタカーのナビが全く使えなくて、停車してナビを見ていたら右のミラーをぶつけられました。沖縄で車を運転し始めて30分の出来事です。
まいりました。しかも相手は台湾人です。全く話が通じないのと、英語大丈夫と言うのでカタコトの英語で話しかけても全く話がかみ合わず。沖縄旅行の一番の思い出になったかもしれません。
沖縄の警察は人不足なのか、沖縄タイムなのかわかりませんが、通報してから到着まで30分くらいかかりました。東京ではありえません。ただ、事故証明を出してもらう必要もありますし、熱いし、待つし最悪です。
どうも、お待たせしました!
すごい待ちましたよ!沖縄の警察はこんな遅いんですか?
いや。警察官が足りないんですよ。今日1日で自動車事故が20件ですよ。
そんなにですか!
今日はまだいい方で、多いと1日50件とか起きますからね。警察も観光シーズンは大忙しです。
もしかして、外人の方が事故が多いですか?
そうですね。8割以上が外国の方が絡んでいますね。すぐ処理します。5分で終わるので少々お待ち下さい。
事故処理がすぐ終わることに驚きましたが、警察官も事故には慣れた感じで、全く言葉が通じない台湾人の方とやり取りをして本当に5分くらいで手続きが終わりました。事故が起きた場所と警察官の名前、相手のレンタカー屋の名前を聞いて控えておきました。レンタカー屋に報告しました。返却前に事故の様子をアンケートのような用紙に書くことは必要でしたが、手続きはそれだけで終了です。
事故は起きないことが一番良いですが、もし事故に巻き込まれたときは解決方法として参考にしてください。
- 警察の到着は遅いことを覚悟しよう
- 旅行なので怒ることはやめよう(幸せが逃げていく)
- 相手もレンタカーならレンタカー屋の名前、連絡先を確認
- 事故が起きた住所と担当した警察官の名前を控えておく
最後に沖縄の歴史
私が、いろいろ勉強して独自に理解した沖縄の歴史なので曲がった解釈があるかもしれません。
個人的に旅行と歴史はつなげて考えたいと思っています。歴史が好きな点では、時間を作って自分の先祖を調べたことがあります。沖縄に変わった名字が多いのは、琉球王国時代から氏が来ているためだと考えられます。発音も日本語ではないものが多いですよね。
比嘉さん、島袋さん、大城さんなどが有名だと思いますが、喜屋武(キャン)さん、我如古(ガネコ)さん、饒平名(ヨヘナ)さんは知識がないと読めない名字です。
沖縄はとても悲運の県(国)で、その歴史は1600年頃の琉球時代までさかのぼります。当時の沖縄は独立国家。琉球国王は明治5年まで存在していました。
なぜ、琉球は王がいるのかというと、中国から官位をもらったからとされています。1600年頃、中国は『民』ですが、中国の最高位は皇帝。皇帝の下に王がいます。中国で言うところの王とは、日本で言うところの都道府県知事に当たります。
当時の沖縄は、中国寄りに国策を進めたかったのですが、ここに侵略してきたのが薩摩藩。関ケ原の戦いが終了した直後なので、日本兵は血気盛ん。当時の琉球王は尚寧王。
琉球王国は中国に支援や援軍を要請しますが、中国がこれを拒否。薩摩藩の圧倒的戦力により戦争が終焉。以後、薩摩藩が実効支配します。日本ではなく薩摩藩が支配するのも歴史的ポイントです。琉球は薩摩に支配されたことで無理やり、大和名の氏をつけるように命令されます。このことから、沖縄独特の氏が多いとされています。
影の明治維新の立役者は沖縄
【散切り頭を叩いてみれば文明開化の音がする】
薩摩藩の実効支配は明治になるまで続きます。どのような支配だったかと言うと、琉球国民には重税としてサトウキビを納めさせます。薩摩は米が良かったんですが、沖縄の気候は稲作に適しておらず、農業をサトウキビに転換させます。これが大当たりします。
薩摩は、幕府に内緒で砂糖の密売をしていて、こっそり経済力を蓄えていきます。当時の諸藩が貧乏だったのと比較すると、薩摩は沖縄のお陰で裕福な藩として、経済力を盾に明治維新に突き進むのです。
つまり、沖縄の存在なしに日本の近代化発展はなかったと言えるんです。それでも沖縄の人は1600年~1820年頃まで重税にあえぎ、苦しい生活を続けていきます。
第二次世界大戦では戦いの場:米軍基地問題
【引用:永遠のゼロ】
私たちが忘れてはいけないことに戦争があります。人と人が傷つけ合うのはとても醜いことです。第二次世界大戦では沖縄が戦争の舞台になり、沖縄の悲運はまだ止まりません。
嵐の二宮和也さんが主演した永遠のゼロは比較的記憶に新しいでしょう。第二次世界大戦の沖縄戦を題材にした映画です。興味がある方はレンタルして視聴してみてください。
沖縄選では日本軍VSアメリカ軍とイギリス軍を主体とする連合国軍の戦いでした。沖縄での両軍及び、民間人を合わせた犠牲者は20万人とも言われていて、日本側の死者が18万人、沖縄の民間人の死者は9万4千人と言われています。
沖縄には戦争のときの資料が多く残っていますが、万座毛も戦争の傷跡があります。悲しい話が続いて恐縮ですが、興味がある方はこちらの記事も読んでみてください。
【参考:アメリカンビレッジ・万座毛・沖縄黒糖の見どころと滞在時間や注意点など】
記事を書いていて、どんどん悲しくなってきました。
その後、戦争は終結し日本は敗戦しますが、このときの敗戦で現在も日本には多くの米軍基地が残っています。特に沖縄には多く、米軍空軍の事故の多さから沖縄県民の間では米軍基地の在り方が問われています。
現在の沖縄は労働人口が少なく、平均年収も全国ワースト1位の県です。天候が温かく、人情に厚い人たちが多い県ですが、運命に振り回されてきた県です。
幸せになってほしい。と本気で願っています。私ができることは限られていますが、ブログで沖縄の魅力を伝えて、沖縄を観光してくれる人が多くなることを祈るばかりです。
沖縄の観光についてこちらの記事を参考にしてください。