自分でできる先祖調べ

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前回の記事では、自分のルーツ、先祖は何をしていた人か気になったという話でした。最近のマイブームは(言い方が古い)気になった本を近所の図書館で借りてきて読むことです。

 

戸籍謄本を申請しながら、先祖調べを仕事にしている行政書士の本を読んだり、名字の由来などの本を借りてきてパラパラと目を通しています。

 

はじめに自分の戸籍謄本を取得する

戸籍謄本の申請

戸籍謄本の取得は、自分の戸籍謄本を取得することから始まります。自分の本籍地を知らない人はいないかと思いますが、もしわからない場合は、住民票を置いている市町村に本籍地の記載のある住民票を取得しましょう。

 

次に、本籍地がわかったら、戸籍謄本の取得をします。

 

戸籍謄本の取得方法
  1. 本籍地のある市町村役場に行って、その場で申請する
  2. 郵送に必要事項を記入して定額小為替を同封して申請する(郵送で戸籍謄本が戻ってくる)

 

吾郎吾郎

どちらかの方法ですで取得可能です。私は足を運ぶのが面倒だったので全て郵送で手続きしました。もし、先祖代々の本籍地から変更になっていない場合は、郵送よりも直接役所に行く方が良いかもしれません。

 

戸籍謄本

 

こちらは私の戸籍謄本です。

 

戸籍謄本に載っていること
  • 本籍地
  • 筆頭者
  • 筆頭者との家族と続柄
  • 従前戸籍
  • 身分事項:出生や婚姻の事実

 

戸籍謄本は出生地、出生の届け出をした人、受理者などの情報が記載されています。いらない情報もありますが、重要なのは従前戸籍です。従前戸籍を遡っていきます。私の場合、従前戸籍は東京の板橋区にありますから、次はこちらに戸籍謄本を申請していきます。

 

戸籍謄本申請は個人情報満載。申請時は注意が必要

戸籍謄本はセンシティブ(デリケート)な個人情報が含まれています。市町村の職員も戸籍謄本の申請には細心の注意を払っています。ちなみに、私は申請する都度、担当部署から連絡が来ます。『何に使うんですか?』『何のために必要なんですか?

 

吾郎吾郎

先祖調べを自力でやる人は意外と多いようです。なので、申請書類には先祖を調べているので、そちらで保管している戸籍謄本、改製原戸籍(かいせいはらこせき)全て取得させてくださいと言うと、全て出してくれます。

また、本籍の筆頭者とあなたの関係がわかるものを提出する必要があるので、すでに取得した戸籍謄本のコピーと本人確認書類を同封しておくと手続きはスムーズです。

 

改製原戸籍

戸籍4

こちらが改製原戸籍です。書式が横書きになっていて、文章で詳細が記載されています。こちらは私の父の改製原戸籍ですが、出生届出日、婚姻日、従前本籍地などの記載がされています。

 

最終的に私の先祖は八王子市で生活していたことがわかりました。戸籍は明治19年式戸籍が現存する最古の戸籍です。役所から『これ以上遡れる戸籍がありません』と言われるまでこの作業を繰り返します。

 

明治19年式戸籍以前の戸籍は実は現存している!

明治5年式戸籍(壬申戸籍・じんしんこせき)というものが実は存在しています。しかし、壬申戸籍は問題がある戸籍とされているので閲覧することができません。

 

日本で身分差別が撤廃されたのが明治10年とされていますが、壬申戸籍は身分まで記載されている戸籍なのです。

 

1968年(昭和43年)被差別部落民かどうかを探り出すためにこの戸籍が用いられようとした事件が発覚し、同年3月29日民事局長通達により閲覧禁止とし、法的な廃棄手続きを経たものは法務局・地方法務局・市町村のいずれかにて厳重に包装封印して保管することになった[2]。保管の理由として「遠い将来における学術資料・歴史的資料となり得るもの」としている[2]。ただし、灘本昌久は「現在、広く信じられている俗説に、壬申戸籍は、政府が差別を目的として作ったもので、解放令を無に帰すため、部落民にはほとんどすべてに『穢多』『新平民』という記載があり、現在でも壬申戸籍を見れば、たちどころに部落民か否かが判明するかのごとき誤解がある。(略)しかし、実際に壬申戸籍を見ればわかるが、確かに役場の戸籍係が様式に違反して、古い戸籍を引き写し『新平民』『穢多』などと記してある場合があるにはあるが、それは、例外的であって、99%は『平民』と記載されている」[3]と指摘している。

現在、この戸籍簿は行政文書非該当の扱いとなっており、各地方の法務局に厳重に保管され、閲覧は不可能である[2]。学術研究目的での閲覧を許可するように求める声もあるが、現在公開された場合、人権侵害の問題を生じるおそれがあるものと認められるため、近い将来においてこれを開封開示して利用に供することは想定されていない[2]

【出典:ウィキペディア

 

吾郎吾郎

壬申戸籍は日本初の統一戸籍と言われているので閲覧したかったですが・・・残念です。

 

つまり、閲覧可能な戸籍は明治19年式までということです。こんなニュースもありました。

身分・前科記載の「壬申戸籍」?ヤフオクに出品…明治5年作成、閲覧の対象外 法務省、ヤフーに削除要請

 

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明治の戸籍まで取得可能

明治の改製原戸籍

八王子まで本籍をたどることができました。文字が反転していて、『籍本』と書いてある時点で興奮します。こちらの戸籍では東京都になる前の東京府と書いてあります。

 

本籍の上段は、役所担当者が手書きで詳細を書いています。中には誤字があったり、送り仮名がカタカナで読みにくいものも多いです。また、古文書のような書き方をされているものもあって、内容を理解できないもの、達筆で漢字が読めないものもあります。

 

私の先祖の本籍地は東京府南多摩群川口村とあるので、この内容をネットで検索すると現在のどこになっているか確認できます。

 

私が次にやったことは、現在の住宅地図を確認しました。

【参考:先祖の生活を自力で調査!アンケートで地元を調査してみよう

 

私の先祖の地である川口村は地番と住所表示が同一なので調査は簡単でしたが、区画整理が進んでいる地区や都心部では本籍地と住所表示が違うことが多いです。このような場合、市町村の区画整理課、土地整備課などで話を聞いてみると住所を確認できます。