フランチャイズ経営のランディングページ(集客用ページ)は、にっこり笑った夫婦が「脱サラして良かった」「自分の時間ができた」とインタビューに答えていて、さもフランチャイズ経営は最高だぜ!というように感じるサイトが多い気がします。
数年前、土日に近所の図書館にぷら~と行くことも多くなり、僕はアントレnetの存在を知ることになります。
なかなかレアな雑誌で、コンビニに置いていないですし(最近は置いているコンビニも増えました)アントレnetを知ったときは面白い!と感じて、はじめから終わりまで読みふけりました。
ただ、気になる点は良いことしか書いていない点。僕は良いことしか言わない人を信用しないので、独自に調査しました。
実際にコンビニ経営している人にインタビューした内容です。
今回も張り切って記事を書いていきますよ!
この話の前編は投資を副業に考えたときの話こちらからお読みください。
友人(仮名)助六さんに聞いた話
【冗談です。音声は出ません】
「年収600万くらいかなぁ、俺は仕事してないよ~オーナーだからね~」
助六さんは初め、こんな感じでコンビニ経営の話をしていました。
働いていないって不労所得か?そんなに美味しい話なら是非とも首をつっこみたくなるのが吾郎の性分です。
はじめは聞き流していましたが、次第にコンビニ経営に興味を持ち始めて助六さんにインタビューしたんです。
本当のところはどうなんだい?
助六さんは大手コンビニのフランチャイズに加盟していて、3店舗経営しているんです。
セレブか!!
3店舗経営ってすごいですよね。3って結構魔法な数字で、
- 高級会社を3台持っている
- マンションを3件所有している
- 会社を3つ経営している
- はぐれメタルが3匹出た!
- 子供が3人いる(これは普通ですね)
つっこみどころもありますが、3って数字が出るとうらやましいと感じることが多いです。
きっと、助六さんは、1店舗目で成功を収めて、2店舗、3店舗と成功を収めていったんだろう!!脱サラのお手本じゃないですか!
これは夢が持てる話だぞと思い、僕の興味はいきなり最高潮でした。
1店舗じゃ赤字になるから3店舗なんだよ
「1店舗じゃ赤字になるから3店舗なんだよ」
「はい??」
掘り下げて聞いてみると、助六さんがおかしなことを言い始めました。
確かに助六さんは地方でコンビニを経営しています。
売上はそこそこあるという話でしたが、
- 商品を返品するときの代金(と、言っていた記憶があります)
- 売れ残り商品
- ロイヤリティ
- 人件費
- 地代家賃、光熱費
- 開業資金の返済
経費などを差し引くと、とても1店舗ではやっていけないという話をしていました
なぬ・・・!?
1店舗で黒字化を目指すなら自分が必死に店舗に出て、人件費を抑えれば2人分程度浮くので、それが収入になるということでした。
まだ、話に続きがあります
1店舗目でコンビニ経営のノウハウは身につくから、2店目、3店目を展開していくのは、さほど難しい話ではないということです。
これが、あちこちにコンビニが出来上がっている仕組みなんだと、この時気づきました。
助六さんの実際のコンビニ経営からノウハウも聞けた!!
オーナーが顔を出さないとアルバイトが遊びはじめることが多いらしいので、自分が動ける場所に2店目を置いた方が良いとも言っていました。
2店目に優秀な店長を置けるかも重要という話でした。
良い人材と巡り合うのは運命のようで、自分の右手になる人物の確保が一番難しいとも言っていました(・・・ふむふむ、納得、納得)
過去に兄弟に別店舗の管理を兄弟にさせたことがあったようですが、カネのことでモメたこともあったようで、できるだけ親族は使いたくない。
嫁さんに出勤してもらうのが良いとのこと。
あれ?助六さん・・・ほとんどお店に顔出さないのに、嫁さんは仕事してるんだwww
良い案件があると直営店から声がかかることもあるらしい
助六さんの場合、2店舗目は直営店から声をかけてもらって、物件も自分で探していないという話でした。
本部のマーケティングチームのようなものがあり、近所にライバル店が出店しないように、常に市場をチェックしていて、良い物件があれば、近所のオーナーに声をかけて、「2店舗目はどうですか?」と声をかけてくれるらしい。
そんな、こんなで助六さんは現在3店舗のコンビニを経営する社長さんですが、ストレスを感じることはないという話でした。
吾郎の感想
僕のイメージしている独立と少し違いました。雇われているより、やる気は出るでしょう。
独立を考えた場合に、悪い選択肢ではないような気がします。
しかし、失敗するリスクもあり、閉店する場合に借金がごっそり残る計算です。
開業資金は500万円から~としているフランチャイズ店もありますが、これはコンサルのフィーの話で、物件を借りる資金や、実際にスタートするに当たって、人件費もかかります。
これは、僕の感覚の話ですが、2.3千万くらいの借金からスタートするようなイメージがあります。
500万円の中に店舗工事費とか入らないと思います。
僕的に飛びつける話ではなかったので、いったん保留とした案件でした。
次回は、赤坂でコンビニ1店舗を経営している人のインタビューです。